「エジプト占星術③」

先月号からの続きです。エジプト占星術の神について説明を続けましょう。

Horus(ホラス)4月20日~5月8日、8月12~19日生まれ。平和への開化や知識の啓蒙が意識下に凍りついた状態にいる人間達を呼び覚ます力を持つ最上の鷹を頭に抱く神。ホラスが「正義」の種をエジプト人に植え付けたと言われています。この誕生日に生まれている人たちは危険や崩壊に立ち向かう強い意思を持っています。この生まれの人たちはその類まれなる知恵と学ぼうとする真摯な姿勢の強さによって人生で必要な最高な物を得る資格を持っています。でもそのために頑固になりがちで、現実に根ざした解決方法をなかなか取らないという弱さも持ち合わせています。この生まれの人たちは早い時点でこの反発精神に気づき、良い性癖だけを伸ばすように努力する必要があります。

Anubis(アヌビス)5月9日~27日、6月29日~7月13日生まれ。野生の犬を頭に抱く神。この神は死人をミイラにする特殊なテクニックを所持する死の化身であり、不死への扉を間違いなく通れるように導いてくれる神でもあります。この生まれの人たちは、深い憐憫の情を与えられています。同時に非常に深い神秘と不可解さを持ち合わせているため周りから理解してもらえないことが多いでしょう。生まれながらに人生の深く暗い部分が分かり、運命に対して2つの相反する考えを持ち合わせているため悩みの中に深く沈む癖があります。そのため非常に人を引き付ける不思議な魅力を持ち、自分たちの考えに相反する世情に対しては常に反論できるだけの論法があり、対峙しなければならないジレンマに立ち向かう用意があります。

Seth(セス)5月28日~6月18日、9月28日~10月2日生まれ。アイシスと鷹の神ホラスとの戦いに敗れたセスはその後地球上をさ迷う自由な魂となり、孤独を最上の友として必要に応じて大変化をもたらすパワフルな神となり生まれ変わりました。この生まれの人たちは、いつも変化を追い求め、満足を得るための旅を生涯続けていくでしょう。そして、常に間違いから学び、どんな変化にも対応して行けるその強さは他に比を見ません。セス神のエッセンスは「変質」-人生という「繭(まゆ)」を新しい知識と度重なる変化によって育て、更なる未知へと果てしなく旅立って行くのです。

Sekhmet(セクメット)7月29日~8月11日、10月30日~11月7日生まれ。アモン・ラーの娘で、メスライオンの化身であり秩序と正義の番人でもあります。エジプトではライオンは常に2匹が違う方向を向いて対になっているのが普通ですが、これは地平線の向こうまでそれぞれが見通しながら不穏な動きを探っていくというシンボルにもなっています。セクメットは純粋から不順な物まで、秩序から婦秩序まで、正義から不正義までのすべてのスペクトラムを見通します。この生まれの人たちは、類まれなる世の出来事の傍観者であり、自分のことは常に2の次に置きます。モラルに対する潔癖感が強すぎるため往々にしてその下す結論は秘密裏になされることが多くなります。人からうらやまれる優雅さと素晴らしい想像力に恵まれていて楽天的な性癖は素晴らしいのですが、いったん自分の踏み入られたくない境界線を越えてくる人に対しては遠慮なくケンカを吹っかける熱い部分もあります。多くのチャンピオンスポーツマンがこの時期の生まれであるのが記録されています。

さてこれで、全部のエジプト神が出揃いました。自分の守り神のエジプト神、見つけましたか?その性格や傾向はあなたの持っている基本性格に似ていましたか?いずれにせよ、その神の名前や姿を身につけたり、持ち歩くことによって、遠い昔のエジプトからあなたの元へ導きの手が差し伸べられるとすれば、トライするのも一考かもしれませんね!

クリスタル

 

占い暦40年以上、

オーストラリア・シドニー在住の日本人カウンセラー

 

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