「ジューンブライド」

6月が近づくとジューン・ブライドという言葉が聞こえるようになります。でもなぜジューン・ブライドなのでしょう? 実はこの言葉、ローマ神話から発していて、神話の中のJUPITERの妻で、結婚生活の保護神といわれる最高位の女神JUNO(ユノ、英語読みジュノ)から6月がJUNEと呼ばれるようになったことで、6月に結婚すると幸せになれるという伝説が始まったのです。また、ヨーロッパではその昔3~5月は結婚が禁じられていて、解禁になる6月になると待ちわびていた恋人たちがいっせいに結婚しまわりの人達の祝福が最も多い月だったからという説もあります。現代では5~6月は欧米諸国で大学卒業シーズンに当たり、学生の時から付き合っていた人達が卒業後の6月ごろに結婚するケースが多いようですね。

 

また、ハネムーンと言う言葉にはロマンチックな響きがありますが、実は語源にはちょっと違った意味合いがあるのです。ハネムーンはHONEY(蜜=甘い=喜び)とMOON(月=満月の期間)から成り立っていて、FULLMOON(満月)の時期は何もかもがすばらしく見える→でも月は満月を過ぎるとすぐに欠けていく→衰えるので、「甘い喜びの時期は長くは続かない、現実を見つめて生きる試練の時期はすぐなんだよ」との教訓を含みながら、今しかない蜜月を楽しみなさいと言っているわけです。

 

ところで、日本人の月に対するイメージと欧米人のそれとではかなり違いがあるのを知っていますか?

日本語では月の都、優秀の名月、月の杯、花月銘酒、月の宮人など美しく憂いのある状況を月を使って表現するのに対して、英語では密造酒、お尻、さ迷い歩くこと(MOON AROUND)、二つ仕事を持つこと(MOONLIGHTING)あるいは狼男伝説、狂人/精神異常(LUNATIC)など月の満ち干によって精神に異常があるいは細胞レベルの激変があると信じられていたのです。占いでも日本では月の力で「災いを避ける力を乞う」「亡き者に静かな供養をする」のに対して欧米では月の力で「物の怪(もののけ)から身を守り結界を張る魔術に必要不可欠なエネルギー」として捉えています。

クリスタル

 

占い暦40年以上、

オーストラリア・シドニー在住の日本人カウンセラー

 

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