「マヤの予言」

そろそろ年末師走のあわただしさの中で今年はどんな年だったか、来年はどんな年になるのだろうという思いに浸っていらっしゃる方も多いと思います。という事で、血液型についてはまたの機会にして、話題を呼んでいたマヤの予言=世の終焉?についてすこしまとめて見ましょう。マヤ文明は紀元前1000年~850年ごろまで、およそ2000年近く栄えた中央アメリカのグアテマラからメキシコのユカタン半島にかけての超古代文明。マヤ人は数学に精通し、巨大なピラミッドを建造できる高度な建築技術を持ち、天文学の知識もあり、それに基づく暦も持っていた。「ドレスデン・コデックス」と呼ばれる絵文書によると、マヤ人は太陽と月、太陽と金星等の動きを観察することで日食、月食を完璧に把握しそれを農耕に利用、時間に対しても特別な考えを持っていた。「最終的に支配するのは{時}であり、天体が一定時間で元に戻る」・・という洞察から、この世の事象は時のサイクルに一致し運行されていると考えた。ユカタン半島中心部にあるチチェン・イツアーにあるピラミッドは4つの面それぞれに91段、合計すると364段、それに神殿への最後の1段を足して365段・・マヤ人は地球が太陽の周りを1周する公転期間が365日と少しであることも知っていた。我々の暦は4年に1度、うるう年の1日を足して調整するが、彼らは52年ごとにまとめて13日足して修正した・・これはなんとコペルニクスが地動説を唱える1000年以上も前のことであった。

 

マヤの「クワウティトラン年代記」によると、マヤの「長期暦」は、「時間は循環する、歴史は繰り返す」という考え方から、2万5640年を大きな歴史のサイクルと考え、それを5等分して、5128年ごとに分けた。始めの4つのサイクルはすでに終わり、最後の5つ目のサイクルは紀元前2113年に始まり5128年目に終わりを迎えるとした。その計算の終わりとなるのが、ちょうど2012年12月21~23日に当たることから、キリスト教ベースの終末思想につながり、「世の終わり」が来ると解釈された。この5つに分けられた時代とは、第1=「洪水」、第2=「暴風雨」、第3=「火」、第4=「飢餓」そして第5の現在は「太陽の時代」。

 

NASAによると、近年の異常気象は地球寒冷化がスタートを切った兆しだといわれています。太陽光線が低下すると地球に降り注ぐ宇宙線が増加。最近良くニュースで聞かれる、イルカや鯨の集団座礁が起きる原因でもあり、また雲が増えるため日光が遮られると、人間もセラトーニンというハッピーホルモンの恩恵が少なくなるためにうつ病や不妊症をも引き起こします。さらに、太陽活動はその黒点の数と大きな関係がある事が分かってきました。黒点の数が多ければ、太陽の活動は活発、少なければ停滞なのです。2008~2009年にかけて黒点は極端に少なくなっていて、これだけ少なくなるのは100年ぶりとか。この時期に世界で起きていたのがリーマンショック。実はバブルの崩壊、ITバブルのタイミングも太陽の黒点の変化とぴったりとシンクロしていたのです。異常気象、天災、人間に及ぼす影響、それは栄光を誇ったマヤ文明が滅亡した時のシナリオとぴったりなのです。

 

それでは地球滅亡、地球の終わりは近いのか・・・。実は1100年前に栄えたマヤ文明で全ての人間が死に絶えたかというとそうではなく、神官職の一部の人々は滅亡しかかっている文明を捨てて逃げ延び、末裔は未だにグアテマラで生きていたのです。そのキチェール族の子孫によれば、マヤの予言は世の終わりではなく「新しい時代の幕開け」と解釈するのが正しいのだそうで、我々はそれぞれの文化を尊重し、モラルを重んじ、今まで文明という名前の下で間違った方向へ進んだ科学等を見直し、人間らしさを取り戻すことで次の時代がより豊かで素晴らしい物になるという警鐘なのだということなのでした。天王星と冥王星は2015年までに何度か90度のハードアングルを取っていきます。これは「自由を求める」ことと「大きな技術的な変化が起きる」ことと解釈できます。中東やアジアの民主化、第3次世界大戦が起きないように皆が譲り合い仲良くなること・・運命の日21~23日を無事に過ごす事ができたなら、感謝の気持ちを忘れず、今あるものを大事に、この地球を愛していくことをそれぞれが心に誓って、新しい出発を歩みだしていかなければならないと思います。

クリスタル

 

占い暦40年以上、

オーストラリア・シドニー在住の日本人カウンセラー

 

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