「モーツアルト効果」

今月は「潜在能力」が引き出される運気。そこで「モーツアルト効果」についてお話しましょう。

1956年にザルツブルグでモーツアルトが誕生してから200年を経て現在、「癒し」の気に満ち溢れた彼の音楽効果は色々な所で使われるようになりました。晩年(と言っても30代)3大交響曲と呼ばれる第39番、40番、41番は全時代のバッハから学んだ手法と20世紀を先取りするような技法とで、林立する音楽家の沢山出た時代にひとつの閉じられた世界を作り出しました。

 

1970年にフランスの音響心理学者アルフレッド・トマティス博士(1920~2001)はモーツアルトの曲は胎児がお腹の中で聴いている胎内音と同じ8000ヘルツ以上の高周波を含んでいることを発見。彼の音楽に含まれる「和音」は鈴や鐘の音と同じ成分の「音のゆらぎ」が多く含まれ、心身をリラックスさせ脳の想像力や意欲を掻き立てる領域に刺激を与え、あらゆる面で脳を活性化する働きが強いことから、高周波は副交感神経を調整し、不安やストレスを和らげ、身体をリラックスさせる。また脳を活性化し、脳内ホルモンの分泌を活発にし、心を癒し安定化すると締めくくりました。

1993年にはウィスコンシン大学でラウシャー博士がモーツアルトの「2台のピアノのためのソナタK448」を10分間36人の学生に聞かせる実験を行い、空間意識の能力が上がり抽象的な思考能力が高まり知能指数が上昇したと言う結果を出しています。また植物に音楽を当てた所、生育が早まり大きな実をつけたり味が良くなるという効果が、また養鶏業者は大きな卵が収穫でき、フロリダ警察が問題多発地域に音楽を流した所、前年に比べて犯罪率が減少したと言う記録もあります。

 

1997年には、モーツアルト効果は①脳が刺激されて体の緊張がほぐれ聴覚要素によって感覚が安定する、②言語やスピーチなど高度な能力を司る脳の働きを整える、姿勢の矯正に役立つ、ストレスを減らし感受性を豊かにする、③脳の「視覚」を活性化し、時間・空間への判断力を高める との研究結果から、耳を通した言語学習や注意欠陥障害、言語障害のための音楽療法としていまや広く世界中で使われるようになりました。あなたもいつもの音楽をお休みして、通勤や通学途中でモーツアルトを聴きながら右脳を活性化しつつ集中力や想像力を育てながら自然でお手軽なストレス解消はいかがでしょうか?

クリスタル

 

占い暦40年以上、

オーストラリア・シドニー在住の日本人カウンセラー

 

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