「呪い」

今期は「呪い(のろい)」についてお話しましょう。ネット上でもかなりの数の「呪い承ります」のサイトが目立つようになってきました。念をこめた呪いを古式豊かな「わら人形」を使って丑の刻参りを応用するというものです。「丑の刻参り」の丑の刻(うしのこく)とは、午前1~3時の間を指し、この時間に神社の御神木に、憎い相手に見立てたわら人形を、五寸釘(15.15cm)で打ち込みむ日本古来の呪術方法です。

 

原型は裏平家物語の「宇治の橋姫」からと言われています。橋姫は愛する夫に会うことが叶わなくなり、その原因となった龍神を呪うことを考えます。そこで心願成就として知られる貴船神社に参詣、「私を鬼に変身させて欲しい。そして憎い龍神を呪い殺したい」と祈願。「髪をヤニで固めて角を作り、その先に火を灯し、鉄輪(鉄の輪に3本の足を付けた物)を被って3本のたいまつを持ち、宇治川に22日間浸れ」と言うお告げを受け取ります。橋姫はお告げの通りにし鬼に変身することが出来ました。

 

徳川家康の天下統一の裏には、鬼・神・仏の存在があり、占いにて、鬼・神・仏を味方につけたための勝利という強い言い伝えがあるほど、「鬼」と「丑の刻参り」は密接な関係があります。「よりよい人生のための呪術」のために、あなたなら呪いを業者に依頼しますか?

クリスタル

 

占い暦40年以上、

オーストラリア・シドニー在住の日本人カウンセラー

 

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