「徳」

今月は「徳」についてのお話です。徳には「(じん)(とく)」「人徳」「地徳」があり、これを人生の3種の神器(じんぎ)と呼ぶそうです。昭和の3種の神器は、冷蔵庫、洗濯機、テレビでした。今なら、携帯、パソコン、GPS

でしょうか? 神徳をつむのには、ずばり神社、寺、(やしろ)、教会、シナゴグに行くことです。何故かと言うと、神社等の外と中(神殿近く)ではエネルギーが全く違うからです。あなたでも結婚式等で教会に入り、その匂いや厳か(おごそか)な雰囲気で気持ちが落ち着いたことがありませんか? 神社に行き仏教や神道の信者でもないのに、ちゃんと手を洗ったり、お線香の炊き出しの所で思わず煙をすくい頭にかけたり胸に持って来たりしませんか? そんな自然な動機につき動かされて思わず行動する…そのエネルギーが御神気(ごしんき)なのです。

 

それでは人徳を積むにはどうしたら良いのでしょう? それは見返りのない愛、無償の愛を増やすことです。私達の生きているこの地球の存続に貢献すること、生きるのに必要な食べ物を与えてくれているこの大地への感謝、そして日々かかわりあう人達に対する感謝と幸せを願う祈りが人徳を積んでいくのに必要な3大エッセンスです。 子育てをしているお母さんたちは良く分かるでしょうが、子育てはボランティアで無私無条件での奉仕なので自然に人徳が増えています。また病気の家族や友人をケアしているあなたにはそのボランティアの心が毎日人徳の貯金を増やします。 コンピューターゲームの基本になる考えは中国の春秋戦国時代に発生した「陰陽思想」と「五行思想」の合体、その中の4大要素である「火」「水」「土」「空気」とそれらを結合させる「愛」と分離させる「争い」でなりたっています。それにより集合離散を繰り返す。そしてこの4つの元素は新しく生まれることもなく消滅することもない。これはタロットカードの小アルカーナの4スイーツの棒(火)、剣(風)、杯(水)、硬貨(地)とも関連しています。そこにキャラクターの性格や価値観によって秩序(lawful)、混沌(chaotic)、善(good)、悪(evil)、中立(neutral)と言う属性を加え「正義を勝ち取る戦い」がそれぞれ「自分の力」と「皆と協力しての力の集合」で繰り広げられて行きます。まさに人徳学習のミニチュア版と言えない事もありません。

 

そして地徳。これはずばり地面に優しくする自発的行為のこと。そうです、「植林」がその最たるもの。ここオーストラリアで暮らしていると植林のボランティアが毎年どこかであります。それに参加しても良し、近くのコミュニティーでの公園やネーチャー・リザーブへの植林でも良し。そしてその小さな木が地面のエネルギー(徳)を吸い込んで大きくなり、あなたを通して沢山の人達に緑と言う(さち)を分け与えるとまた人徳を積むことになると言う嬉しい循環現象が起きるのです。

クリスタル

 

占い暦40年以上、

オーストラリア・シドニー在住の日本人カウンセラー

 

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