「心理学と第一印象」

日本に心理学が伝えられたのはいつだと思いますか? 実はこれが意外と遅く、ようやく明治になってから。ヨーロッパからヴント心理学が紹介されたのが始まりです。1874年(明治7年)、哲学者の西周(にしあまね)による翻訳書「致知啓蒙」では、心理学は性理学と訳してあり、心理学による実験と観察が紹介されています。「心理学」という言葉が始めて使われたのは、1878年(明治11)からで、日本初の心理学教授になったのは、アメリカのジョーンズ・ホプキンス大学で心理学を学んだ元良勇次郎(もとらゆうじろう)。帰国後彼は、東京帝国大学哲学科で、心理学、論理学、倫理学の口座を開きました。1927年(昭和2年)に創立された「日本心理学会」の初代会長となった、2代目心理学教授は松本亦太郎(まつもとまたたろう)で、彼は東京帝国大学と京都帝国大学に日本初の心理学実験室を設立しました。ところが、日本に多大な影響を与えたヨーロッパの心理学は第二次世界大戦によって停滞、変わってドイツからの研究者や亡命者を受け入れたアメリカが、心理学研究の中心になって行きます。現在もこの傾向は変わっていません。

 

あなたは第一印象が相手との関係に重大な位置を占めると聞いたことがありませんか?新しい仕事を探している方、新しい相手を探そうと思っている方ならなおさら、「相手が自分を見る基準」について学習しておく必要があります。「初頭効果」(最初に与えられた印象が後の情報に影響を及ぼす事)と呼ばれる第一印象があなたの評価を大幅に左右することは証明済み。自分を紹介する(してもらう)紹介文に、「知的→勤勉→衝動的→批判力→強情→嫉妬深い」とあると、「欠点はあるが能力がある人物」という印象を与え、同じ人間なのに「嫉妬深い→強情→批判力→衝動的→勤勉→知的」と順番を変えると、「能力はあるが、欠点があるためにその能力が発揮できない人物」との評価にすり変わってしまうのです(1946年のアッシュの印象形成実験より)。その次に大事なのは「光背効果」(後光、ハーロー効果)。人を見かけで判断するな!と言いますが、私たちはどこかで外見を重視しているのです。仏像が光背があると立派に見えるところから名前がつきました。そして、背の高い人や肩書きのある人のほうが好印象とも。特に交際を始める意味での会合の時に、あなたの背が低かったら、背の同じか低い人達を周りに置き視覚による錯覚を呼んだり、あなたの名詞を刷り直し、役職をはっきり見える物にするのも成功への足がかりとなります。

初対面で否定的な印象を持たれた場合は、会えば会うほど、むしろ嫌われる可能性が高くなる実験結果もあります。 したがって好意を得られるかどうかは、あなたが相手の人に与える第一印象次第といえるでしょう。今期のエネルギーは、あなたの第一印象を良くし、謙遜をせずに長所中心の自己アピールをし、その効果を継続する波動を運んで来てくれるはずです!

クリスタル

 

占い暦40年以上、

オーストラリア・シドニー在住の日本人カウンセラー

 

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