「数字」

今月は以前にも取り上げたことがありますが、仏教から来ていることが多い日常良く使われている数字、身の回りの数字について考えてみましょう。一番身近な所では、ラッキーセブン・・これってどこから来たのでしょう? 実は何と野球が起源なのです。9イニング制で行われる野球において終盤の7回は試合の潮目として認識されています。そして13・・この忌み嫌われる数字の起源は色々あって、未知数説=昔々身体で計算出来た数字は手指の10と両足の2で合計12、それを上回る数字は不可能(未知)なので恐れられた。非調和説=12は60の約数のひとつで、昔は暦の必要性から時間や方位に60進法が用いられてきた。12ヶ月、12方位、12時間などがそれ。その12と言う数の隣の素数は調和を乱すものと考えられた。キリスト教ではご存知の通り最後の晩餐でキリストを裏切ったユダが13番目の席に着いたとされる史実から。そして23と言う不思議な数字・・・天地創造は紀元前4004年の10月23日、ラテン語の文字総数は23、テンプラ-騎士団の構成人数は23人、ユークリッド幾何学の定理は23個、人間の性を決定付けるのは23番目の遺伝子・・・そして古代マヤ人が信じた世界の週末は2012年の12月23日。

 

それでは仏教で教えている数々の数字を拾っていきましょう。まず二世は現在と未来のこと。続けて三世は過去、現在、未来、三宝は仏、法、僧と言って仏教の教団のこと、四苦とは生、老、病、死と言う現世の苦しみ、四苦八苦とは「愛別離苦―あいべつりく」(愛する人と分かれねばならない苦しみ)、「怨憎会苦あいぞうえく」(会いたくない人に会わなければならない苦しみ)、「求不得苦-ぐふとくく」(欲しいものが手に入らない苦しみ)、「五穣盛苦―ごんじょうく」(人間の存在そのものの苦しみ)を足したものです。 五大とは「空、風、火、水、地」のことで万物のもとである5つの要素のこと。これは五輪の石塔に刻まれています。煩悩の数として知られている百八と言う数は僧侶が儀式用に使う数珠の数と一緒。色の白いは七難隠すと言われる七難は本来仏教が説く七種の災難のこと(火難、水難、羅刹難、刃杖難、鬼難等々)。死んだ後の供養で良く聞かれる四十九日の49と言う数字は、この日数の間に、六道(天上、人間、餓鬼、畜生、修羅、地獄)のどの世界に行かされるかが決められるとされているからです。

 

最後に仏教が教えている五戒を書き上げてみましょう。①不殺生戒(ふせつしょうかい)-生きたものを殺してはいけない、②不愉盗戒(ふちゆとうかい)-他人のものを盗んではいけない、③不邪淫戒(ふじゃいんかい)-みだらな性関係を持ってはいけない、④不妄語戒(ふもうごかい)-嘘をついてはいけない、⑤不飲酒戒(ふおんじゅかい)-酒を飲むなかれ・・・

クリスタル

 

占い暦40年以上、

オーストラリア・シドニー在住の日本人カウンセラー

 

                    more info