「目」

今月は「目」のお話しをしましょう。目にまつわることわざは沢山あります。「生き馬の目を抜く」(生きている馬の目を抜くほどのすばしこさで他人を出し抜き利益を得る)、「鵜の目鷹の目」(とりが獲物を探すように鋭い目で探し回る様子)、「女の心はネコの目」(女心はネコの目のように変わりやすい)、「二階から目薬」(まわりくどくて効果がない)、「耳を尊び目を卑しむ」(人から聞いたことは尊重するが自分で見たことは軽んじる)、「目からうろこが落ちる」(新約聖書の言葉で、失明した人が突然視力を回復する=悩んでいた問題がふとしたきっかけで解決する)、「目から耳に抜ける」(見ていても頭に何も残らない)、「目には目を歯には歯を」(ハムラビ法典のことわざ。旧約聖書では過剰な復讐をやめ同等の罰に止めて相手を許しなさいという戒めの言葉)、「やぶに目配せ」(やぶにらみのような目つきで違う方向を見る=よそ見)、「目算を立てる」(大体の見通しを立てる)等々。目つきの悪い人は好かれませんし、目ぢからと言う言葉が流行っているように、目は大事な化粧のポイントでもあります。

 

エジプトの代表的な護符(タリスマン)のウジャトの目(ホルスの目)。このタリスマンは邪悪なものを跳ね返してくれる力があると信じられていたからこそ、エジプト王は皆この濃い目化粧をしていたのです。 さらにAngels and DemonsやDa Vinci Codeでも取り上げられてご存知な方も多いでしょうが、アメリカの$1札にはピラミッドと目が描かれています。その上にはラテン語でThe New World Orderとありこれはイルミナティのシンボル。この目は万物を見通す目(All Seeing Eye)でありフリーメイソン(18世紀初頭のイギリスから始まった世界主義的・人道主義的友愛団体。中世の石工=メイソンのギルドが起源。自由・平等・博愛を謳うこの団体のメンバーが独立宣言に署名した56人のうち53人を占め、ジョージ・ワシントンも会員の一人)のシンボルと言われています。またそこに書かれた177651と言う数字はアメリカ独立記念日と思われていますが、実はイルミナティ創立を祝っているのが真実で、アメリカはフリーメイソンによって建国された国家である証拠だと言われています。 

 

「目」をシンボルに遣った建物や教会は世界中に見られます。イギリスのハンプトンコート・パレス、エストニアの50クルーニ紙幣、ロシアのアレキサンダー王の彫像、メキシコのナショナル・パレス、ブルガリアのサニービーチ、アルゼンチンのサルタ、ローマのセントマリア・マッゴリエ・バジリカ教会、プラハのゾディアック教会時計台、スロバニアのブラツイラバのブルー教会、ブダペストのセントアン教会、フィリピンのアドレーション教会、ポーランドのクラコー教会…そして新宿駅にも大きな目のオブジェがあります。さて、アンチ・キリストとか、ルシファー(悪魔)の目とも呼ばれているこのシンボル、イルミナティの侵食なのでしょうか?それともただ単なるデザイン上の飾りなのでしょうか?

クリスタル

 

占い暦40年以上、

オーストラリア・シドニー在住の日本人カウンセラー

 

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