「祈り」

今月は「祈り」についてのお話しです。占いやカウンセリングをしておりますと、ご先祖霊や守護霊についてアドバイスすることが多々あり、お墓参りやご先祖様たちへのお祈りを捧げることの大事さをお教えいたします。ところが、家族にそう言った慣習が無かったり、お墓がどこか分からなかったり、あるいは遠すぎてお参りが不可能だったり、日本を長く離れていたりしている多くの方から、普段「誰に対して祈って良いのか分からない」と言ったご質問や「どんな像をイメージして祈ったら良いのか教えて欲しい」と言う依頼があります。そこであなたを守ってくださっている一番身近なご仏像とその意味を書き並べてみました。前世や直接のご先祖霊が分からなくても、心の平安が必要なとき、悩んで眠れないような夜に、そっと語りかけられる方が出来るでしょう。「祈る」と言うことは自分が非力であることを素直に認める行為ですから、祈りたいと思ったあなたは、すでに開運への階段を上ってるという証拠です。

 

さて、守り本尊ですが、これはあなたの生まれ年の干支(えと)によって割り当てられています。東西南北と北東、北西、南東、南西と八方角をからませて八体の守り本尊が開運、厄除け、学業、人生一代の守護仏として信仰されています。漠然と想像してより、インターネットからどのようなお姿かプリントアウトしてお顔を見ながらお祈りする方が気持ちがこもるでしょう。

 

ねずみ年生まれは千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)、うし年・とら年は虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)、うさぎ年は文殊菩薩(もんじゅぼさつ)、たつ年・へび年は普賢菩薩(ふけんぼさつ)、うま年は勢至菩薩(せいしぼさつ)、ひつじ年・さる年は大日如来(だいにちにょらい)、とり年は不動明王(ふどうみょうおう)、いぬ年・いのしし年は阿弥陀如来(あみだにょらい)となっています。親指と人差し指で輪を作り座禅の形のおなじみの仏様もあれば、左手を下に右手を上に組む定印のお姿もあり、人差し指を右手の拳で包み込む智拳印を結んでいるものそして左手に宝珠を乗せた蓮華を持ち、右手は与願印を結んでいる像もあります。極楽往生、現世安穏、記憶力増進、学徳増進、罪障消滅、除病息災、天変怨敵退散、福徳授与と霊験あらたか。いやな事件の多いこんな世の中だからこそ、祈りで終わる毎日を取り戻してみる必要があるかも知れません。

 

クリスタル

 

占い暦40年以上、

オーストラリア・シドニー在住の日本人カウンセラー

 

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