「血液型①」

今期は数回にわたって血液型についてお話していきましょう。「「私たちが使っているABO式の血液型はもっとも最初に発見された血液の分類。血液型は、1900年にオーストリアの医学者カール・ラントシュタイナー〈1868-1943〉によって発見され、1901年11月14日に論文発表された。彼はまずABC型の3つの血液型を発見し自身の血液型をAとした。1902年にアルフレッド・フォン・デカステロとアドリアノ・シュテュルリによって第4の型が追加され、さらに1910年にはエミール・フライヘル・フォン・デュンゲルンとルードビッヒ・ヒルシュフェルドにより、第4の型にAB型と言う名称が与えられ、C型はO型に変更された。C型をO型に変更した理由は、数字のゼロではなく、ドイツ語の「OHNE」(~ないと言う意味)の頭文字。A型はA抗原(抗原=免疫反応を引き起こさせる物質の総称)を発現する遺伝子を持っており、B型はB抗原を発現する遺伝子を、AB型は両方の抗原を発現する遺伝子を持ち、O型はそのA,B遺伝子を共に持っていない。そしてこれらの抗原が最初に血液から発見されたために「血液型」と呼ぶが、血液以外にも唾液、精液など全ての体液にも同じように存在する」」とのことです。

 

日本国民のABO式血液の分布は、A型約40%、O型約30%、B型約20%、AB型約10%となっていますが、血液型は地域や民族によってかなり差が大きく、例えば南アメリカの原住民インディオの場合は、90%以上がO型、地域によっては100%の所もあり、世界的にみても、O型が多く、日本やブータンのようにO型が30%以下と少ない国はむしろ希だとか。ABO式血液型を持つのは人間以外にもチンパンジーやゴリラですが、血液型そのものに互換性がないので、輸血はできません。後天的な変化として、白血病などの治療で、骨髄移植を行うとドナーの造血幹細胞によって血液を作り出すようになるためドナーの血液型に変化し、また細胞感染症で細菌の作り出すジアセチラーゼにより、抗原糖が変質し、血液型がかわることもあるそうです。2007年4月にA,B,AB型の赤血球をO型に変えることのできる酵素の開発にハーバード大学を中軸とする研究チームが成功しました。O型の血液は殆どの人に輸血が可能であるため、この技術が確立すれば、輸血の際に血液型を考慮する必要が殆どなくなることになり、輸血の画期的な進歩となることは間違いありません。

 

科学的検証に立てば、性格や気質とABO式血液型との意味のある関連性は発見されてはいませんが、ここはあえて、ABO式で取り上げられている性格やテストをご紹介しましょう。色々な占いでもそうであるように、「信じる者は救われる」?あるいは・・・当たりすぎてゾッとする?

●血液型ランキングです。性格:A-現実的で協調性が高い、B型―楽天的でマイペース、O型―おおらかで負けず嫌い、AB型―個性的で2面性を持つ。健康編:A型―ストレスに弱い、ガン心臓病注意、B型―ウィルス系の病気に弱い、悪性インフルエンザ、各種感染症に注意、O型―消化系が弱いので胃潰瘍、胃炎に注意、AB型―ガン、心臓病に注意。太りやすい血液型ランキング:1位O型―脂肪分を吸収しやすい、食べることに貪欲、早飯食いが多い、2位B型―下っ腹に脂肪がつきやすい、3位A型―ストレス太りになりやすい、4位AB型―痩せ型と肥満型が混在。最期に一番かに刺されやすい血液型は?答えはO型・・・でも原因はまだ判明していません。刺されないようにするには、蚊は暗い色に寄ってくる習性があるので、白い服を着たら良いとか・・・これも根拠がやや薄いかも?夏に試してみませんか?(血液型についてー続く)

クリスタル

 

占い暦40年以上、

オーストラリア・シドニー在住の日本人カウンセラー

 

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