「言霊(ことだま)③」

今期は「言霊=ことだま」の最終回です。言霊はドレミの音階にも「音霊」(おとだま)と言って声を発するリズムに乗せた音で、我々の心に深い影響を与えます。たとえば般若心経のお称えだと、複数のお坊さんが一心に合唱されて聞こえてくるお経の音は、深々と心に染み入り、とても綺麗で、清清しく、心が洗われる思いになります。祝詞では、言葉を丁寧に発しながら奏上するときはいつでも一定のリズムを奏でています。我々がお経や祝詞を声に出して読む時は、ドレミの音階、すなわち「音霊」の働きの助けを借りて奏上するならば、本来の役割以上の力を発揮することになります。

 

言霊の「お」は、「湯気が立ち上る姿を現し、湯気の元がみなぎる力を得る兆し」とあり、お腹の底からみなぎる力を具現化しやすい働きが秘められています。この「お」の言霊の働きを音階の低い「ド」のリズムで詠んでみて下さい。お腹の底から力を突き上げるように詠むと、言霊の働きと音階の働きの相乗効果によって魂の力がみなぎってきます。これは「祓い」の力そのものでもあります。呼吸を整え軽く口を結び、手を合わせてからお腹の底に力を入れて詠みあげると、悪霊が見る見る退散していくのが分かります。

 

言霊と音霊は密接な間柄であり、例えば「ありがとう」と発する言葉も軽く歌うような音階で相手に伝えると、受け取る側は実に気持ちが良くなります。でも、相手を見下すような口調やおざなりの「ありがとう」は聞き心地の良い音階を伴わないため、言葉として使う時は、正しい音階が必要なのです。そしてそれらを使いこなせるのは、我々人間だけ。正しい言霊、正しい音霊を心がけて、清清しい美しい「音」を発する人間となって生活していきましょう。今期の光の当たっているご先祖霊・・・浮かばれていようがいまいが、いつも我々のまわりに存在しています。あなたの発する言霊、音霊の響きを一番先に受け取るのがご先祖霊、年に数回あるいは全く思いを寄せてあげていないご先祖霊が一番初めにあなたの心を映す鏡になっているということをきちんと理解していたら、もっと明るく豊かな未来が自然に開けて来ることでしょう。

 

音霊〈おとだま〉の説明です。「ド」-物事の発動を促す様子。森羅万象の流れを刺激し、突き動かす様子。「レ」-静寂から光を見出し、いざなう様子。「ミ」-光をさらに発行させるために、源である脂を注ぎこむ様子。「ファ」-安定した光を放つ様子。「ソ」目的の暗闇を光で明るく照らす様子。「ラ」-さらに明るく、日の光を照らす様子。「シ」-さらにさらに明るく影が出来ないように照らし出す様子。「ド」-光の感謝と静かな心を保ち、発行を終える様子。

クリスタル

 

占い暦40年以上、

オーストラリア・シドニー在住の日本人カウンセラー

 

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