「鏡」

「鏡」のお話です。鏡は昔から人の心や未来を写すとか霊界との繋がりがあるとか言われています。「眠る前に鏡に自分を映すと悪夢を見る」、「鏡が割れると7年間の不幸が続く」、「丑三つ(うしみつ)時に合わせ鏡をすると自分の死に顔を見る」等々色々な言い伝えもあります。でも一体鏡っていつ作られたのでしょうか? その発祥を訪ねてみると、14世紀始めにイタリアで作られ、1549年にフランシスコ・ザビエルが日本に持ち込んだのがはじめのようです。

 

鏡を使った映画やおとぎ話は沢山あります。中でもキーファー・サザランドのMirrorsがまず頭に浮かびます。この映画は2003年の韓国映画「Mirror・鏡の中」をリメイクしたもの。それからショーンエリス監督のThe Brokenも謎の訪問者たちがヒロイン一家を侵食し始めるシンメトリーサスペンスで鏡が主役と言っても良い映画でした。クラシックでは「ローマの休日」でオードリー・ヘップバーン演じる王女様がローマの大使館からこっそり忍び出る時、広いホールでふっと立ち止まり鏡に自分を映す印象的な場面がありました。自由な世界へ飛び出ようとするヒロイン、でもあくまでもそれは虚の世界の王女様。余談ですがこの映画はイギリスのマーガレット王女が、離婚歴がありしかも侍従であったピーター・タウンゼント大佐との結婚を諦めさせられたことにヒントを得て作られました。日本では漫画のゲゲゲの鬼太郎で力の落ちた鬼太郎を鏡を使った戦術で翻弄する「鏡じじい」を覚えている方もいらっしゃるでしょう。また2005年の映画「乱歩地獄」の中の「鏡地獄」で鏡に魅了された男の狂気が描かれていました。

 

そのほかでは1975年のロシア映画「鏡」これはアンドレイ・タルコフスキーの自伝的象詩、「鏡の女たち」は吉田喜重監督で第55回カンヌ映画祭特別招待作品、皆様おなじみの「鏡の国のアリス」は1871年にルイス・キャロルによって書かれた「不思議の国のアリス」の続編です。白雪姫では継母が「世界中で一番綺麗なのはだれ?」と聞く印象深い場面もありました。 こんな世の中辛いことが多い時に一番効果的なのは、朝出かける前に鏡の自分に「私は幸せになる!今日は絶対良い事がある!」と心をこめて3回となえること。そうやって深層心理をハイの状態にセットするのに鏡は欠かせません。「鏡よ、鏡、鏡さん、、、、」

クリスタル

 

占い暦40年以上、

オーストラリア・シドニー在住の日本人カウンセラー

 

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