「除霊①」

今月と来月は「除霊」についての問題点や正しい解決方法についてのお話をしましょう。不幸続きの人やトラブルが絶えない人の多くは答えを求めに、霊能者、祈祷師、鑑定士へ足を運びます。 悪徳業者はその人達の不安を煽り前世の悪因縁や本人自身の前世での悪行、あるいは生霊のたたりで現在の問題が起こっていると断言して、高額のペンダントや護符などの魔よけグッズ、印鑑や水晶などの幸運グッズ等を売りつけ、除霊のための祈祷に対し法外な金額を要求します。でもこれらの人々は何とか不幸から救われたい一心で、言われるままの条件を飲み高額の支払いも厭わなくなってしまいます。ここではっきり申し上げられることは、霊に憑依された方のオーラは確かにくすんで見えたり、色自体が汚れて見えたり、部分的に黒い絵の具を飛ばしたように見えたりします。そして身体全体を霊視しますと上下あるいは左右のオーラがずれていることがあります。でも病気の原因の全てが霊のたたりでは決してありません。憑依されたから病気になったのではなく、むしろもともとの病気が霊に憑依されやすい条件を作り出していると言うのが正しい言い方です。ですから「XXの霊がついているから◇◇の金額の△△の除霊をしなければ直らない」と言ったアプローチをしてくる霊能師や祈祷師には十分に注意して対処して下さい。

 

どんな国にもはるか太古の昔から悪霊を取り除くためのおはらいや特別な祈りが、僧侶、宗教家、白魔術師、シャーマン等によって行われて来ました。患者に取り付いた悪霊を取り除けば病気が治ると言う考え方はカトリックのエクソシズムにも共通しています。憑依する霊は先祖霊が多いのではないかと思われがちですが、そのほとんどは先祖霊とは関係がありません。 精神的な病を抱えた人や薬やアルコールなどの中毒の患者さんの頭の部分に憑依している霊を時々見かけますが、それは精神や肉体のアンバランスや不調和が引き寄せた結果でありご本人の関係者ではありません。 霊界には自分の死を自覚していない自縛霊が沢山いて、こうした霊が霊媒体質者、病気で弱っている人、自殺を考える人、人を傷つける行為に走っている人のオーラに簡単に引っかかります。通常はそのオーラの連動は一時的ですぐに切れます。霊は私達の潜在意識を割って入り込むため、症状は「いやな体験や悲しくて忘れたい思いが戻ってくる」等が起こり、感情のアップダウンが激しくなりうつ的状態になったりします。もっとひどい憑依になると自縛霊が生前持っていた性格や問題がそのまま祟られた人に表れるようになり、分裂症、多重人格、総合失調症と言った診断にもなります。こうなると正常な日常生活は不可能となり医師を初めとし投薬を含めたきちんとした治療が必要になります。

 

憑依霊のほとんどが宗教心のない地上の短絡的な快楽と物欲のみで生活をして来た精神的に未熟な人々の成れの果てです。「死」の意識がないため、憑依した人に短絡的な生活をさせたり、病気で死んだのにまだ病気だと思い続けているため痛みや同じ症状を引き起こしたり、自分の性別や年令を混同しているのでつかれた人のセクシュアリティーに問題が起きることもあります。憑依霊は悪意のない物が殆どですが邪悪霊も存在します。次回は効果的な自己防衛についてお話します。

クリスタル

 

占い暦40年以上、

オーストラリア・シドニー在住の日本人カウンセラー

 

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