「除霊②」

「除霊」についての第2回目です。 低級霊の憑依の原因は何ですか?と言う質問に対して霊能者はそれは「前世からのカルマ」ですと答えますね。それではそのカルマの内容と言うのは何なのでしょう? それは霊能者であってもサイキックであっても巫女であっても答えることは不可能に近いのです。何回も輪廻転生を繰り返す魂がかかわりを持った全ての具体的な出来事を知ることはほぼ無理なのですから。「あなたに起きている不運の原因は前世のXXと言う犯罪、△△と言う行為によってである」などと言う霊能者はいくら有名であろうともテレビでひっぱりだこであろうとも信じてはいけません。 それより、今の問題や苦しさ、不可解さに正面から向き合い、前向きに考えようとする態度が、悪い因縁やかかわりを自然に切り捨て、前進しようとするエネルギーに変わり、その相乗作用はあなたの魂を明るい場所へとどんどん押し出していくと理解し、今の状態から逃げずにあえてその苦しさを突っ切っていく。そして苦しさから学んでしまうふてぶてしさを持つように考えを切り替えてみると、あなたに特別にあたえられたこの課題が霊的な成長に拍車をかけてくれるのだと思えるはずです。 もちろん憑依霊に語りかけて去ってもらうことや、光のエネルギーを借りてオーラのクレンジングをすること、あるいは高級霊を呼んできて憑依霊に消えてもらうことも可能ですが、本人の心構えが変わらない限り、いったんは消えたと思える憑依霊はまだ戻ってきてしまいます。

 

新約聖書にはマタイ第8章とマルコ第5章にガダラでの除霊の様子が生々しく書かれています。「キリストがガダラに到着すると、悪霊にとりつかれたふたりがキリストの前に進み出ました。キリストはふたりにとりついていた悪霊を追い出して、ずっと遠くにいた2千頭の豚に憑依させたのでした。すると悪霊に乗り移られた豚はびっくりして群れをなして海を目指し、崖から飛び降り溺死してしまいました」これは悪霊が動物へ乗り移らされてその獣性に驚き、さらに死を2度経験して初めて自分たちが死んでいる現実を受け入れたと理解出来ます。 自縛霊の多数は自分が死んだことに気がついていない場合が多く、キリストは憑依霊に「死んでいるという事実」を分からせるために豚に憑かせたのでした。ヒーラーとしてキリストはこのように霊的治療が可能な患者を治したのであって、魔法を使ったのではないのです。 

 

面白い事実があります。それはスピリチュアルヒーリングやリーディングに訪れる人は、すでに治るべき時期に来ていて、霊界からタイミング良く導かれているということ。治るべくして来ているのですから奇跡的に状況が好転するのは不思議ではありません。そして歩く、立つ、座る姿勢にも霊が憑きやすい人、憑きにくい人がいると言ったら不思議ですか? 勘の良いあなたなら答えはお分かりですよね。そう、すっと胸を張り活き活きと立ったり歩いたりする人には憑依霊がつきにくいのです。今日からモデルのように歩き、背中伸ばして座る姿勢にも気をつければ、殆どの悪霊には隙が見えないでしょう。

クリスタル

 

占い暦40年以上、

オーストラリア・シドニー在住の日本人カウンセラー

 

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